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清瀬リハビリテーション学院の10周年に思う
上田 敏
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.190-191
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100798
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清瀬のリハビリテーション学院の10周年記念にあたって,この10年をふりかえって,何かお祝いになるような感想文を書けと本誌の編集者から依頼があったのは,10周年の式典がおこなわれた昨年11月20日の数日前のことであった.短い文章でよいからというので軽い気持で引受けてしまったものの,式典に出たり,式典の後の記念パーティで,久し振りに会った色々の人と談笑したりしながら考えるとはなしにどう書いたものかと考えてみても,どうももうひとつ焦点が定まって来ない感じがしてならなかった.そんな状態で年を越して,いよいよ締切りが迫った今になって,やっとその焦点の合せにくさの原因がわかったような気がしたのである.
それはひとつには,学院の当事者であるようなないような,第三者であるようなないような,私の位置,そしてもうひとつには,日本最初のPT・OT養成校として,(今や悪名たかい?)3年制各種学校のトップを切ったという学院の歴史的な位置と,その位置づけの難かしさである.
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