Japanese
English
特集 睡眠と呼吸
Hypothyroidismに関連して認められたSleep Apneaについて
A study on the sleep apnea in patients with hypothyroidism
浅井 清和
1
,
内藤 龍雄
1
,
榊原 博樹
1
,
末次 勧
1
,
梅田 博道
1
Kiyokazu Asai
1
1名古屋保健衛生大学病院内科
1Department of Internal Medicine, Fujita-Gakuen Univ.
pp.251-263
発行日 1983年3月15日
Published Date 1983/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204189
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hypothyroidismは,傾眠傾向,精神活動の低下など,本症に特有の症状を呈してくる。これらの症状は,甲状腺ホルモンの合成および分必機構が障害される結果,血中甲状腺ホルモンが低下し,それに伴い身体諸臓器に代謝,恒常性の変化をきたし,中枢神経系にも機能障害をきたしてくる為と考えられている。また本症においては,CO2吸入に対する換気応答の低下や,O2消費量の減少,拡散能力の低下など,呼吸器系に対しても種々の影響を与えてくる1)。このような状況下では睡眠時に呼吸障害がおこることが報告されている2)。しかしその研究は決して多くなく,その発生機序,実態について不明確な点も残されている。そこでhypothyroidismの5例について実施した終夜ポリグラフと,正常者5例の終夜ポリグラフとを比較検討した成績をまとめ,さらに興味ある2例を報告し,本症における睡眠時の病態生理について若干の考察を加えた。
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