Japanese
English
誌上カンファレンス
頸髄損傷者の社会的・職業的リハビリテーションを目ざして
For social and vocational rehabilitation of the quadriplegia
寺山 久美子
1
Kumiko TERAYAMA
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.343-349
発行日 1970年10月9日
Published Date 1970/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100365
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Ⅰ.経過報告
ソーシャルワーカーから
司会 森○○男さんのケース会議を行ないます.はじめにソーシャルワーカーの方どうぞ.
ソーシャルワーカー24歳の男性.頸髄損傷.S39年4月9日に,自動車に乗っていて電柱に衝突,頸椎第7骨折,救急病院に50数日間入院.退院後S41.3.31から41.12.22まで熱川温泉病院に入院.その後はずっと自宅療養.センターに来ましたのは44年6月3日で,その時の主訴は,ADLについて行き詰まり状態で,アドバイスが欲しいことと,訓練ができる施設を紹介してほしいということでした.方針会議の結果,我々としてはADLの工夫,とくにペンシルホールダー,衣服の工夫,ADLの訓練,車椅子の判定と訓練,施設入所の判定をしようということでした.方法は,最初の訪問指導に引き続いて2か月間の宿泊棟入所を決めました.今回,すべてのスケジュールを終えるにあたって,退所後自宅に帰るのがよいのか,施設にはいったらよいのかについておもに話し合ってほしいと考えます.
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