特集 リハビリテーションと地域保健活動
活動
リハビリテーションの施設と活動
職業的リハビリテーション
花岡 俊行
1
1大阪府立身体障害者福祉センター
pp.282-284
発行日 1967年5月15日
Published Date 1967/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203458
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積極的な職業的リハビリテーションの必要性
Rehabilitationの究極の目標は,身心障害者を社会生活に適応させ,自立させることにある。職業的rehabilitationはその過程の最終段階に相当し,医学的rehabilitationにひきつづいて行なわれることが理想である。回復した機能を維持させながら,さらに生産的環境へ徐々に適応させ,職業相談から就職まで,一貫した指導を行なうことを目的としている。
わが国の身体障害者の人口は約100万人といわれている。そのうち,実際の職業についているものは46%で,大部分が月収2万円以下の低所得者である。一方雇用率からみると,労働省の調査では官公立団体の身体障害者の雇用状況は1.4%,民間事業所(従業員100人以上)では1.12%にしかすぎない(1964〜65)。
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