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特集 頸髄損傷
頸髄損傷者に関する調査―下半身衣料を中心として
Results of Questionairs to ParaPlegics and Quadriplegics-focussing on their clothing needs
寺山 久美子
1
Kumiko TERAYAMA
1
1東京都心身障害者福祉センター
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Center.
pp.311-320
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102631
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Ⅰ.はじめに
筆者は,昭和54年4月以来,身体障害者の作業・労働場面における作業着の研究を行ってきた1).
脊髄損傷者については,褥創防止,排尿管理などの点でとくに下半身衣料(ズボン,パンツなど)に問題が多い.頸髄損傷者では,上肢障害が著しくなるため,着脱など機能上の配慮も十分なされなくてはならない.「こうした問題点を解決した下半身衣料の素材,デザイン,機能はどんなものであるべきか」.この答を出す基礎研究として,脊髄損傷者たちの衣服に関する実態をつかみ,問題点を整理し,ニーズを正確に引き出す作業が不可欠である.本論文では,「衣服に関するアンケート」を脊損者に対して行ったので,頸髄損傷者に焦点をおきながら報告したい.
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