特集 脳性麻痺のリハビリテーション
脳性麻痺の理学療法
大塚 欣壮
1
1北海道立札幌整肢学院
pp.17-24
発行日 1967年8月9日
Published Date 1967/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100041
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Ⅰ.CPにおける理学療法の出発
CPのリハビリテーションにおける理学療法の立場からみた第一の課題は「脳損傷症候ができるだけ早期に発見されて計画的な療育の場に導入されたならば,運動系の障害を最少限にとどめるために,子供が新しい経験過程をとおして運動学習のルールに適合できるようにすること」である。第二は,「子供の遊びや日常生活動作あるいは言語生活などの基調となるような運動機能の発達について適切な援助をすること」,第三は,「療育チームにおける他の分野との協調によって,成長しようとする子供の全体像のなかで,運動機能の領域を開拓すること」である。
だから,P.T.は理学療法の実技を駆使するまえに,子供の発育・心理・運動発達などについて学び,子供の取扱いを通俗の惰性に陥れないようにしなければならない。
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