特集 ホームプログラム
<随想>
脳性麻痺のホーム・プログラム
大塚 欣壮
1
,
森山 早苗
2
1札幌肢体不自由児総合療育センター
2都神経科学総合研究所
pp.693
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101094
- 有料閲覧
- 文献概要
<PTの立場から>
私たちは子供の感覚一運動系の発達障害(言語の面も含めて)の症候を,日常の取扱いのなかでの姿勢の特徴や筋トーヌス・反射反応あるいは自発行動などでとらえているが,専門の施設や病院で母親がかなりの指導をうけ,それを家庭での育児に適切に反映させなければ,早期療育の流れはどこかで方向を見失いあるいは消失してしまう.
だからという訳でもないが,私たちは「居宅療育指示箋」と「居宅療育通知票」という2つの少々あらたまった名称の紙片を用いてきた.前者は母子入院・幼児入院・一般入院の子供が退院するとき,および外来でセラピストが指導したときに,医師の指示事項とともにセラピストの指導事項の概要を記載して親に手渡すが,他の通園訓練施設に通うばあいの連絡にも用いている.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.