目でみる耳鼻咽喉科
舌両面に発症した舌結核
沖津 卓二
1
,
新川 秀一
1
,
菊地 亮
2
,
鈴木 孚
3
,
手塚 文明
4
1東北逓信病院耳鼻咽喉科
2東北逓信病院内科
3鈴木耳鼻咽喉科医院
4東北大学医学部付属病院病理部
pp.686-687
発行日 1987年9月20日
Published Date 1987/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210362
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近年結核による死亡率は激減したがその罹患率は人口10万対52.3(昭和59年)で,わが国における伝染病の中では依然として最多である。したがって耳鼻咽喉科の日常診療においても結核性の疾患を常に念頭に置く必要があるが,ともすれば忘れがちである。
舌結核はきわめて稀な疾患とされているが,著者らは最近舌の両面の咬傷に発生したと考えられる舌結核の1例を経験したので提示する。
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