増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
4章 フローボリューム波形と患者状態から読み解く失敗例とその対応(努力肺活量測定)
舌が邪魔をする
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
マウスピースのくわえ方
,
吐き方
,
力んでいる
Keyword:
マウスピースのくわえ方
,
吐き方
,
力んでいる
pp.196-197
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020196
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原因分析
努力肺活量(forced vital capacity:FVC)手技で,波形に一瞬下にノッチが出ることがある(図).わずかな咳や舌が邪魔をすることでこのような波形になることが多い.舌が邪魔をする際は口がすぼまっていないことが多く,マウスピースのくわえ方が悪く,歯よりも奥にマウスピースが入っていると,より舌がマウスピースに当たりやすく,このアーチファクトが起こりやすい.また,口を少し開けて吐いてもなりやすい.その他,わずかなむせや咳によるときもあるが,力みすぎていることが多い.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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