Japanese
English
症例
舌結核の1例
A case of tongue tuberculosis
丸山 輝夫
1
,
沖 豊
1
,
山田 史朗
1
1札幌医大外科学教室
pp.429-430
発行日 1956年6月20日
Published Date 1956/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201819
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- Abstract 文献概要
舌結核は全結核症中きわめて稀な疾患で,わが国文献中にもわずかに32例の報告があるにすぎない.しかし報告された症例の大半は口腔外科あるいは耳鼻科方面よりのものであつて,外科医によつて発見された舌結核の多くは癌の疑いで切除した標本の組織学的検索がおこなわれた結果結核であることが判明したものであつて,この点は舌潰瘍の診断上留意さるべきことである.われわれは潰瘍の性状,臨床所見等から舌結核の診断をくだし,これを組織学的に確認したのち一部を観血的に他部を非観血的に治療して軽快せしめた1例を経験したので報告するしだいである.
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