目でみる耳鼻咽喉科
慢性鼓膜炎
星野 知之
1
,
矢野 純
1
,
市村 恵一
1
,
橋元 裕明
1
1浜松医科大学耳鼻咽喉科
pp.234-235
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209417
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鼓膜の慢性炎症は,繰返す耳漏で患者を困らせ,肉眼で病態を見極めることがむずかしいことがあって治療する医者を困惑させる。しかも,かなり頻度の高い疾患である。
病態は,鼓膜に限局して肉芽性変化がみられる場合(図1)や,単にびらんである場合がある(図2,3,5)。酸で腐蝕すれば,びらんの部分は白く変わり(図3,6-B),色素液をぬると染まってくる(図5-B)。
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