特集 耳鼻咽喉科MEの進歩
VI.観察記録
耳鼻科医に必要な脳外科の知識
水上 公宏
1
,
江口 孝
1
Masahiro Mizukami
1
1脳血管研究所美原記念病院脳神経外科
pp.861-864
発行日 1981年10月20日
Published Date 1981/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209335
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耳鼻科医を訪れる患者で,目まいや難聴を主訴とする場合,耳鼻科的診断法で確定診断がつかないときは,一応これから述べる脳外科分野の疾患を疑う必要があろう。
難聴の場合,伝音性難聴(外耳,中耳疾患)か,感音性難聴(内耳,中枢神経疾患)かで,病変の局在はある程度推定可能であるが,めまいの局在診断で,その症状を呈する疾患が非常に多く,めまいのみで決定することは困難である。
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