特集 今日の耳鼻咽喉科
日常診療に必要な知識
全身管理
キシロカイン®による局麻ショックの1例
松本 康
,
玉貫 真比古
,
長櫓 巧
,
渡辺 敏光
pp.901-904
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208987
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優れた局所麻酔剤(以下,局麻剤と略)の開発,その品質改善により,局所麻酔は一層安全なものとなつてきたが,耳鼻咽喉科領域の手術においてはごく稀ではあるが局麻剤ショックは依然として経験される。われわれは局麻剤キシロカイン®を鼻内手術に使用した所,直後に心停止をきたし、再三にわたる蘇生術により危機を乗り越え,ことなきを得た症例を経験したので報告し,症例の問題点と局麻ショックに関する文献的考察を加えご批判を仰ぎたい。
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