増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
循環器薬
Ib群抗不整脈薬(キシロカイン,メキシチール,アスペノン)
大田 恵子
1
,
大江 透
1
1岡山大学大学院医歯学総合研究科循環器内科
pp.70-71
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908951
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Ib群薬のうち,リドカイン(キシロカイン®)・メキシレチン(メキシチール®)は,他のI群薬同様,Naチャネル遮断作用が主であるが,K電流を減少させないので活動電位持続時間は短縮する.またQT延長・QRS幅増大は通常認めない.このため他のI群薬と比べ,副作用としての心室頻拍・心室細動の頻度は少ないといわれている.アプリンジン(アスペノン®)はIb群に属するが,結合解離動態は中間型で(前二者は速い),弱いながらCa・Kチャネル遮断作用をもつ点で前二者と異なる.
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