特集 今日の耳鼻咽喉科
日常診療に必要な知識
アレルギー
減感作療法の適応
清水 章治
1
1国立相模原病院アレルギー研究部
pp.801-803
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208971
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I.はじめに
最近の鼻科学領域においてアレルギー疾患はますます大きな比重を占めつつあり,鼻アレルギー患者のmanagementは耳鼻咽喉科医にとつてその診療上看過できない問題の一つとして課せられている。
今日,鼻アレルギー治療の基本とされる減感作療法は1911年からすでに英国のNoonとFreedmanによつてイネ科花粉症患者を対象に実施されている。半世紀を越える治療の変遷の中で,現在なおアレルギー疾患治療の主軸となつている減感作療法について,本稿ではその概要および理論的背景,今後の問題点などを中心に論述してみたい。
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