今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療
アレルギー性疾患治療の最近の話題
急速減感作療法
田部 一秋
1
,
坂本 芳雄
1埼玉医科大学第2内科
pp.331-334
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904384
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ポイント
●適応:ダニ特異的IgE抗体が強陽性か,抗原吸入試験が陽性例で,中等症〜重症,非発作時の1秒率≧70%がよい適応である.
●臨床効果は早期からみられ,月間喘息点数は施行1ヵ月後より有意に減少し,1年後には著明改善22.2%,中等度改善48.1%であった.
●ダニ特異的IgG4抗体は,RI施行4週間後から有意に増加し,1年後も増加が持続する.このことはIgG4が阻止抗体として作用するという説を支持する.また,末梢血単核球からの好酸球遊走活性が減少する例や,IL-5産生が抑制される例がみられた.
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