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I.はじめに
非特異的減感作療法とか変調療法とか色々のことばでいわれているこの種の治療法は,まだ必ずしも特異的減感作療法のように原因療法として確立された治療法とはいえないことは周知の通りである。また同じ非特異的減感作療法ということばで使用されている薬剤でも,その作用機作がまつたく異なるものもあり,その使い分けという点でも種々検討を要すると思われる。現在この治療名の下に一般にすでに使用され,あるいはこれから使用されようとしているものに,ヒスタミンとγ-グロブリンの複合物(ヒスタグロビン,リノビン),細菌多価抗原ワクチン(パスパート,アラパス,ブロンカスマ),ウイルスワクチンである精製痘苗,および下垂体副腎系に作用するといわれているAurothioglucose(ゾルガナールB)などがあり,自他覚所見の改善はかなり経験的に認められているものの,その作用本態にいまだ不明の点を多く残している。
The result of treatment with multiplebacterial antigen vaccine in nasal allergy and paranasal sinusitis for the period of three months is reported as follows: Highly effective, 37.5%; fairly effective, 40%; and those that seemed to be somewhat effective, the treatment appeared to be successful in more than 90% cases.
In effecting dermal test with use of this vaccine, many patients showed delayed reaction.
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