創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
咽喉頭—症候と疾患
喉頭声門狭窄
小林 武夫
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科
pp.829-830
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208766
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症候
1.呼吸困難
喉頭レベルで気道の狭窄があれば当然のことながら呼吸困難が出現する。しかし,疾患が徐々に進行するような場合(たとえば特発性両側声帯正中固定症いわゆる特発性両側後筋麻痺),患者は呼吸困難に適応してしまい,病変がかなり進行してから呼吸困難を訴えることもある。また,軽労作でも呼吸困難が増悪し,めまい,失神も出現し,ヒステリーと誤診された例もある。
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