創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
咽喉頭—症候と疾患
喉頭・頸部気管損傷
黒住 静之
1
1広島大学医学部耳鼻咽喉科
pp.827-828
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208765
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喉頭・頸部気管の機能は呼吸,発声,下気道保護であり,その損傷は,したがつて,これらの機能の幾つかが障害されることはいうまでもないが,その臨床像は症例の新旧,損傷部位および程度,開放創か非開放創かなどによつて甚だしく異なり,また,喉頭・頸部器官以外の頸部損傷,顔面,頭蓋などの損傷の有無,軽重によつても治療方針が左右されるのは当然である。
したがつて,喉頭・頸部気管損傷の「治療のコツ」があるとしても,甚だ多数の「コツ」が存在するわけであつて,それはもはや「コツ」の名に値しないものであろうが,以下,新鮮症例と陳旧症例に分けて治療上留意すべき事項について記してご参考に供したいと思う。
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