創刊50周年記念特集 今日の耳鼻咽喉科/治療のコツと全身管理
咽喉頭—症候と疾患
喉頭癌
広戸 幾一郎
1
1九州大学医学部耳鼻咽喉科
pp.825-826
発行日 1978年10月20日
Published Date 1978/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208764
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診断
1.間接喉頭鏡検査
前連合までよく視える場合は必要ないが,通常,咽頭噴霧麻酔を行なつて絞扼反射を去り,喉頭蓋挙上器を使用して丹念に視診する。必ず喉頭所見を図に画くことが大切である。喉頭鏡検査を行なう度に図を画くことが望ましく,これによつて癌腫の進展範囲を検者自身が明確に把握することができる。また,声帯の可動性の有無,程度は重要な診断目標であるが,膜様部声帯の動きと披裂部の動きとは別々に記載しておく方がよい。披裂部は不動にみえても声帯は動いている場合があるからである。
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