特集 頸部外科臨床の進歩
喉頭癌
吉田 祺一郞
1
1大阪大學醫學部耳鼻咽喉科教室
pp.783-796
発行日 1953年12月25日
Published Date 1953/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201350
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戰後相次いで紹介された諸種抗菌劑の恩惠により,現在では所謂炎症性疾患の治療に對する昔日の概念は根底から改められつゝあるが,未だ腫瘍殊に癌腫に對しては飛躍的な治療法なく舊態依然として暗中模索の現状である。筆者は茲に喉頭癌の題名の下に戰後阪大臨床で検索して來た喉頭剔出150例の成績を基礎とし,本疾患に對する現在の私の考え方を述べ,諸賢の御批判を仰ぐ次第である。
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