特集 悪性腫瘍
X線診断
松村 祐二郎
1
,
野村 和
1
,
江口 実美
1
,
栗田 幸男
1
,
古賀 健治
2
1九州がんセンター頭頸部
2九州がんセンター放射線部
pp.765-775
発行日 1975年10月20日
Published Date 1975/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208262
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頭頸部悪性腫瘍は臓器別に種類が多いのでX線診断の方法も多彩で一律にはいかない。また試切をとり病理組織診断が確定しても腫瘍の進展範囲が判らなければ手術をするにしろ照射をするにしろ正確な治療方針がたたない。さらに最近では放射線と制癌剤の併用で治療を終始することが多くなつてきているが,治療効果や残存腫瘍の有無を判定したりするのにもX線診断は重要なものとなつてきた。
先ず頭頸部領域でもつとも頻度の高い上顎癌と喉頭癌について述べ,咽頭癌,頸部食道癌,耳下腺癌,甲状腺癌,気管癌などのX線像についても説明する。
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