Japanese
English
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鼻腔に発生せるLeiomyoma症例
LEIOMYOMA OF THE NASAL CAVITY
小高 修司
1
,
大久保 仁
1
,
古屋 英彦
1
,
奥 常幸
1
Shuji Kotaka
1
1東京医科歯科大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.423-429
発行日 1973年6月20日
Published Date 1973/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207927
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Ⅰ.緒言
平滑筋由来の良性腫瘍を平滑筋腫(Leiomyoma)という。この腫瘍は子宮や消化器系ではしばしば認められる。腎・膀胱・静脈・気管・舌・眼球などでも稀ならず見出されるが,表皮・皮下組織ではほとんど発生する事はない。より深部の軟部組織や縦隔洞,後腹膜などでは稀に見出されるようである88)。耳鼻咽喉科領域では比較的稀な疾患である。鼻腔に発生した平滑筋腫について文献上,11例が現在までに報告されるのみである。最近,われわれも同様な症例に接したので報告する。
A case of leiomyoma of the left nasal cavity in a patient, aged 54, is reported with detailed accounts of the clinical course of the disease, the results of laboratory examinations and review of literature.
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