鏡下耳語
アレルギー新治療剤MS抗原研究のいきさつ
三辺 武右衛門
1
1関東逓信病院耳鼻咽喉科
pp.538-539
発行日 1971年7月20日
Published Date 1971/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207657
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耳鼻咽喉科領域のアレルギー性疾患は「ア」性鼻炎,気管支喘息との合併,慢性湿疹やアトピー性皮膚炎,薬疹などあるが,根治的治療はなかなか困難である。当科においては従来の対照療法や減感作療法などを行なつてきた。
1965年7月,これまで喉頭乳嘴腫(第8回国際耳鼻咽喉科会議発表)に関して共同研究を行なつてきた添田百枝博士を研究室に訪ねた時,癌の免疫療法から発足した「ア」性患者の尿から抽出した製剤が「ア」性疾患の治療に有効だということで,臨床応用の検討を依頼された。
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