特集 教育と臨床の実践的連携をめざして―青森県立保健大学のユニフィケーション
ユニフィケーション導入のいきさつと準備
新道 幸恵
1
1青森県立保健大学
pp.494-496
発行日 2000年7月25日
Published Date 2000/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902280
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はじめに
青森県立保健大学は1999(平成11)年4月に開学したばかりの新しい大学である.健康科学部は看護学科,理学療法学科,社会福祉学科の3学科に,1学年計160人の学生を受け入れている.その3学科において4年間に実習する施設は,延べ269,計225になる.2学科,あるいは3学科で重複して実習する施設もあり,同じ医療・福祉分野で働く者として,実習施設との上手な連携を図り,学生の実践力の効果的な育成が,開学前よりの3学科共通の目標であった.そこで,まず取り組んだのが,同じ県立の施設であり,看護学科と理学療法学科の2つの学科における主な実習施設でもある県立中央病院と本学との,ユニフィケーションシステムの構築であった.
本学で,ユニフィケーションと名づけて取り組んでいるシステムは,米国のラッシュ大学とその実習施設であるプレスビテリアンメディカルセンターとの間にみられるような大学と実習施設間の組織的,機能的な統合を目標としたものではない.教育の場と実習施設との間の交流・連携の円滑化によって,相互の機能の向上を図ることを目標としたものである.
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