Japanese
English
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耳鼻咽喉科領域におけるCorticoidの使用経験—第1報 無嗅症,嗅覚減少症
THE USE OF CORTISONE IN THE FIELD OF OTOLARYNGOLOGY
柴 正隆
1
Masataka Shiba
1
1大阪市立北市民病院耳鼻咽喉科
pp.151-152
発行日 1970年2月20日
Published Date 1970/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207425
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Ⅰ.緒言
Corticoidが合成されて既に十数年になり,耳鼻科領域にも広く使用され,その薬効に驚歎する反面,適当でない症例にも相当使用され暗中模索と思われる節も多々にあつたように思われる。いずれその適否が明瞭になつてくるであろうが,小生が経験したいわゆる機能的嗅覚脱落者に使用して卓効があつたのでこの経過を症例をもつて報告する。この薬理的作用については,菲才浅学の小生には不可能であるが,まず実証があつて後に,理論の裏附けがなされる場合も多々あるやに仄聞するので敢て報告することにした。
To 5 cases of anosmia and diminished sense of smell, adrenal cortical hormone was administered with an amazing results of recovery.
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