特集 耳鼻咽喉科領域における症候群
Bell麻痺
pp.1282-1283
発行日 1967年12月20日
Published Date 1967/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203862
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Sir Charles Bellの,表情筋は三叉神経の分枝ではない,独立した脳神経の支配を受けているという発見にちなんで,すべての型の顔面麻痺をこのように呼んだこともあったが,原因のはっきりしたものがしだいに分離された結果,現在ではその残りの原因不明の顔面神経麻痺に対してベル麻痺という術語が用いられている。
すなわち,顔面麻痺が唯一の臨床症状であって,徹底的な検査によっても挫傷あるいは感染のような局所的原因を見出せないものを指している(Kettel 1959)。
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