Japanese
English
薬剤
耳鼻咽喉科領域に於けるAnanase使用の臨床治療経験
CLINICAL USE OF ANANASE IN THE FIELD OF OTOLARYNGOLOGY
山崎 博
1
,
北崎 清人
1
Hiroshi Yamazaki
1
1九段坂病院耳鼻科
pp.481-486
発行日 1965年5月20日
Published Date 1965/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203438
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Ⅰ.はしがき
従来,軟部組織の外傷性感染,又は術後の腫脹の対策としては,一般に,冷罨法,温罨法,利尿剤の使用が行われていた。耳鼻咽喉科領域に於ても,副鼻腔手術後の頬部腫脹,扁桃摘出後の疼痛及び腫脹は患者にとり苦痛であると共に術者にとつては不愉快な症状である。
この術後の腫脹を阻止,又は軽減せしめる為に色々の方法が行われて来たが,必ずしもその目的を達する事が出来ず,この点不充分な点もあつたのではないかと思わざるを得ない。その為,近来は抗生物質の使用も行なわれているが,これとても充分に満足すべき結果を得たとは言えず,この不快な随伴症状を更に最少限に止める為により積極的,且つ効果的な方法が望まれていた。
Ananase containing 20mg of bromelain per tablet was used effectively in preventing postoperative swelling of the face in radi-sinus operations and after-pain and tissue edema in tonsillectomies; bromelain is a pro-duct of protein hydrolase obtained from the juice of Hawaiian pineapple. No side effect was noted in the use of this agent.
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