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クロールプロマジンの耳鼻咽喉科領域に於ける使用経験
鈴木 安恒
1
,
飯田 稔
1
,
岡添 哲夫
1
,
五十嵐 真
1
,
古賀 慶次郞
1
,
岡本 健
1
,
橘田 豊雄
1
1慶応義塾大学病院耳鼻咽喉科教室
pp.298-301
発行日 1956年4月20日
Published Date 1956/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201550
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緒論
クロールプロマジンは,フランスのRhône et Poulenc研究所に於て新しい強力な抗ヒスタミン剤の研究中に1950年に発見されたものでLaboritらによる人工冬眠剤として,又Reillyらにより主張された「刺戟に対する自律神経の過剰反応による非特異的症候群」の抑制藥として,一躍注目をあびるようになつたもので,我国に於ても既に各科に於てその臨床上藥理学上に種々興味ある成績が得られているが,耳鼻咽喉科領域では未だあまりその使用が見られない様であるので,クロールプロマジンの簡単な紹介と共に,我々の使用経験に就いて述べたいと思う。
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