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Adrezonの耳鼻咽喉科領域に於ける使用経験
山脇 吉次
1
,
井田 智子
1
1福島医大耳鼻咽喉科学数室
pp.49-51
発行日 1957年1月20日
Published Date 1957/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201720
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緒言
従来の止血剤は血液擬固因子を促進するか又は毛細血管補強によつて止血を来すもので,これ等の製剤は出血の予防には大量を要し出血後の止血には効果が確実でない。故に更に強力な血管強化性の止血剤が望まれて居た。
1937年DerouauxがAdrenalin注射による出血時間の短縮がその生体内酸化によつて生ずるAdrenochrolneによる事を明らかにして以来,Adrenochrome剤が種々の出血の予防及び治療に用いられる様になつた。
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