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止血剤に関する研究(第2報)
市原 正雄
1
,
宮尾 赳
1
,
小松 晃
1
,
神尾 鋭
1
,
平良 憲一
1
,
市原 文彦
1
,
浅賀 英世
1
,
中嶋 紹治
1昭和医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.685
発行日 1963年8月20日
Published Date 1963/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203100
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- 文献概要
出血は医師殊に外科領域に関係する者にとつては,最大の関心事であることは申すに及びません。特に耳鼻咽喉科領域に於きましては,解剖学的にその処置に困難を感する事が屡々あり,従つて出血に関する数多くの先人の研究,報告に接するのであります。
吾々は先般来,止血剤を種々使用し,日常屡々施行される手術の術前に用い,その予防的な効果を臨床的に検索し,一部を既に発表したのでありますが,今回は副鼻腔根治手術に際しまして,中外製薬より提供されましたトロスチンM注射液を使用し,症例数は10例にて僅少でありますが,その効果の片鱗を窺えるので報告します。
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