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耳鼻咽喉科領域に於けるSyncillinの使用経験
大沢 林之助
1
,
武藤 次郎
1
,
工藤 良忠
1
1東京逓信病院耳鼻咽喉科
pp.467-470
発行日 1961年5月20日
Published Date 1961/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202680
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I.緒論
Bristol研究所で初めて合成に成功した合成ペニシリンであるシンシリンは,6-aminopenicillicacidがα-phenoxypropionic acidに依りN-アシル化された生成物α-phenoxyethyl Penicillinのカリウム塩で,本邦に於いても既に各方面で基礎的並びに臨床的に研究され,従来のPenicillin(以下Pc)に比して種々の優れた特長を有する事が報告されている。我々は今回Syncillin(以下Sc)を耳鼻咽喉科的疾患に応用する機会を得,良好な治療成績を収めたので此処に報告する。
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