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読者の声
M生
,
K生
pp.471
発行日 1961年5月20日
Published Date 1961/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202681
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- 文献概要
最近の医学雑誌をみると各号毎に数編をまとめた特集欄があげてある。耳鼻咽喉科誌でも毎年その方面の権威の分担執筆になる特集号がある。読者の1人としてこの企画と編集には拍手を送るものであるが,やはり小問題をまとてその号毎に新しい知識を与えてくれる特集欄の構成か,或は読みごたえのある綜説を1,2篇掲載される様望みたい。臨床誌として発足した貴誌には現在の編集方法がとられる事は止むを得ないと思うが,マンネリズムから脱する意味でも何か毎号毎に注目すべき又教示される様な論文をとり上げて頂きたい。
一つの問題をめぐつての座談会形式の記事も面白いであろう。各号ごとに編集委員の方が「あとがき」としてその号中の主な論文についての意見を述べられていることは記事そのものの面白さも勿論であるが,読者の立場についても,その論文を読む上に一つの心構えも出来,指針も与えられて非常に参考になる。会報でも最近は臨床誌としての性格を帯びて来ている現在,純臨床誌としてここで何かアッピールする様な企画があつてもよいのではないか。
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