--------------------
鼻咽腔線維腫のラジウム並びにラドン療法について
高岡 壮一郎
1
,
湯地 貞二
1
,
山口 雄三
2
1慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科教室
2足利赤十字病院耳鼻咽喉科
pp.878-882
発行日 1959年11月20日
Published Date 1959/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202349
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
近年放射線医学の発達に伴つて腫瘍に対する放射線療法の効果も特に我科領域に於いて多角的に検討され,好結果を期待しうる様になつた。この点に鑑み,私は昭和24年以来静岡赤十字病院耳鼻咽喉科外来を訪れた6名の鼻咽腔線維腫症例について,ラジウム並びにラドンシード腫瘍内照射による治療を試みたものについて考察をこころみ従来出血等の点から手術的療法に稍々難のあつた本疾患の治療も臨床医家にとつて簡便にして且有効的に行われ得る事を認め,放射線療法の再認識の必要を感じたのでここに報告する。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.