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ラドンシード/Mumps virus.
pp.132
発行日 1952年3月20日
Published Date 1952/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200639
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ラヂウム療法に用いるラヂウム量は,1-5-10瓱を白金筒或は白金針に封入したものを用いる.白金の筒あるいは針の厚さは,0.2あるいは0.3粍というきわめて薄いもので,長さは種々である.もつとも多く用いるのは,右の白金筒あるいは針を10個以内使う場合であるが,筒の方は表面からの照射に用い,針は腫瘍内に挿入するその他に10瓱,あるいはそれ以上の筒型を多数集めて,1瓦以上を照射することがあるこの方法を大量照射法あるいは遠距離照射法すなわちTelecurieとよんでいる.
その他に特に便利なラヂウム療法の一法として,ラドンシード(RabonSeed)を用いる方法がある.ラヂウムはラドンとなり,さらにラドンはラヂウムA→B→Cとなり,ここに初めて治療に使うガンマー線を放射するのであるから,ラヂウムを使うかわりに,ラドンすなわちラヂウムエマナチオンを使つてもよいわけである.右の崩壊過程のうち,ラドンだけが気体であるからあらか,じめラヂウムを溶かしておいて,それから出るラドンを金管中に封入して,小さく切つたものをラドンシードと呼ぶ.
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