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騒音下職場における従業員の聴力検査成績
田原 康也
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1山口県立医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.875-878
発行日 1959年11月20日
Published Date 1959/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202348
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I.緒言
近年,騒音下の職場における従業員の聴力障害については多くの研究がある。しかし,その論議の中心は障害が急速に現われ,且高度である時のみに向けられ,漸進性に現われる場合或は軽度であつて,後になつて障碍の気づかれる様な場合については余り考慮が払われていない。とくに吾が国では,セメント工場における職業性難聴1)についての報告は極めて少ない。私は某セメント工場における騒音下各職種,同一従業員について昭和29年2月,昭和33年2月に聴力検査を行う機会を得たので報告する。
Audiographic records of hearing tests taken from the employees of a cement factory wh-ere the individuals are constantly exposed to excessive noises on two occsions, 1954 and 1958, are compared with each other for var-ious statistical results.
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