特集 放射線被曝のアセスメント
住宅におけるラドン
池田 耕一
1
,
塩津 弥佳
1
1国立公衆衛生院建築衛生学部
pp.417-420
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902521
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ラドンとは
天然に存在する放射性核種は,地球が誕生してきてからこれまでの間普遍的に存在している.現在でも土中や水・大気・食物・人体の中に存在している.ここで取り上げるラドン(222Rn)とは質量数が222で半減期3.824日の希ガスである.ラドンは,天然の放射性核種で約1,600年という長い半減期を持つ226Ra(固体)がα壊変(放射性物質は壊変のたびα,β,γ線などの放射線を放出する)することで生成される.ラドンはさらにα,β壊変を繰り返して,最終的には非放射性の206Pbとなり安定する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.