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緒言
舌のリンパ管腫(巨舌症),並びに血管腫の治療には従来手術的療法と保存的療法とがあげられていることは周知のことである。しかし実際に患者を治療する場合,いずれの方法をえらんだらよいか考えさせられることがないでもない。たとえば患者が月齢の若い乳児である場合とか,あるいは治療後の舌の形態や機能のことなど考えるときの如きである。最小の肉体的侵襲で最大の効果をあげることは理想であつて,少くとも治療の方針をたてるときはこのような概念のもとで行わわなければならない。
私は近年松田臨床で2例の乳児巨舌症にラドンシードの単独使用を行い特に危惧すべき副作用も認めず良好な効果を得ることができたのでここに報告し,更に2例の血管腫にも同様にラドンシードを刺入し完全消失をみたのであわせ報告し,大方の御批判を仰ぎたいと思う。
Iwawaki reports 4 cases of macroglossus due to either angioma or lymphangioma in whom the use of radon seed alone was succe-ssful in establishing cure. Lymphangiomatous macroglossus was found in female infant aged 3 months and a male infant aged 5 months; angioma of the tongue, in a mon aged 46 and a female child agea 2 years. Radon seeds inserted into the affected area brought sati-sfactory results without other complications whatsoever.
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