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新止血剤アドナ静注用(AC-17)の臨床使用経験
藤岡 通
1
,
村越 智子
1
1福島県立医科大学耳鼻咽喉科教室
pp.665-667
発行日 1957年8月20日
Published Date 1957/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201844
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〔Ⅰ〕緒言
現今止血剤として使用されて居る薬品は数多く見られるが,我々耳鼻咽喉科領域に於ける止血法としては,血管結紮等の如き外科的止血法よりも,寧ろ止血剤の局所乃至全身的止血剤の応用が重要なる役割をはたすことは衆知の事である。
従つて此等の止血剤の薬理及びその効果に就いて諸知識を要するのは当然である。而るに此等数多くの止血剤の作用に関しては未だ疑問の点も少なくなく,寧ろ一部習慣的に使用されている感もしない訳でもない。ひるがえつて日常我々が使用して居る全身的止血剤を一瞥すると次の如くである。
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