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Manetolの耳鼻咽喉科領域における臨床試用経験
大藤 敏三
1
,
平野 一彌
1
,
大和田 武夫
1
,
古関 重子
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.603-605
発行日 1957年7月20日
Published Date 1957/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201830
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緒言
耳鼻咽喉科領域における手術に際して出血が一番問題となり,其の処置に昏惑する事が多い事は日常多く経験するところである。過去数多くの止血剤が発表せられ,使用検討されて来たが,未だ充分吾々の希望に沿う製品が出ていないといつても過言ではなかろう。
一方,近年低血圧手術が発達し,其の方法,経験等が誌上に発表されて来たが,解剖学的関係其の他の理由で低血圧手術を応用しにくい手術部位もあり,また施行に際して必要な医師が足りず施行したくとも出来ない場合もあり得る現状において,且つ術後出血等を考える時従来の止血剤にまさる止血剤の出現を望んでおつた。
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