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臨床医の観た58回日本耳鼻咽喉科学会総会—講演会(岡山市)印象記
鈴木 徳重
pp.607-608
発行日 1957年7月20日
Published Date 1957/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201831
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今年の第58回日本耳鼻咽喉科学会総会及び講演会は,高原滋夫教授会長のもとに,岡山市内天満屋百貨店六階の葦川会館で,4月15日から3日間盛大に開催された。会長はじめ,教室並びにその関係者によつて結成された準備委員会の1年にわたる御努力が実を結んで,滞りなく然もすばらしい成果を生んで終了したことは,御同慶にたえない。
会の運営についてみでも,数年来試みられて来た新らしい方法に,更に新機軸を加え,進行を順調にし,討論を充実させた。即ち,演題の募集に当つては,完成した論文を求め,これを早期に締切つて,講演集を発行し,紙上発表を増しても(今回は6割)討論に支障のない様にし,追加討論すら予め要旨を記載して申込んだものに就て,整理されたものを座長が採択進行した。従つて演説者も紙上発表者も充分に討論の機会に恵まれながら,プログラム通りに進行するから,午後の時間をゆつくりと懇親や観光に当てることが出来たことは,この方式の利点であり,今回はそれが完成された感がある。
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