Japanese
English
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泌尿器科領域におけるManetol(Bayer)の使用経験
"MANETOL (BAYER)" IN THE TREATMENT OF THE UROLOGICAL DISEASES
松村 敏之
1
Toshiyuki Matsumura
1
1東京大学医学部泌尿器科学教室
1Urology Department, Medical Faculty, University of Tokyo
pp.204-208
発行日 1958年2月1日
Published Date 1958/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202195
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緒言
泌尿器科に於ける出血の特殊性は,その取扱尿路に於ける出血が,殆んどすべて血尿の形で我々の目にふれる事であり,これは単に失血という問題ばかりでなく,血液凝塊によつておこる甚しい排尿困難と,著しい不安感を患者に与える点に,止血の重要性がある。故に,血尿に対しては,その原因を明かにし根本的治療を施す可き事は無論であるが,原因を究めた上は,可及的早期に止血せしめる事が望ましい。
我々はかゝる尿路出血に対して,屡々各種止血剤を使用する必要に迫られるが,Bayer社の製品で初期には粉末として提供されたが最近その液状製品を自由に使用出来るようになつた止血剤Manetolを,小数例ではあるが使用する機会を得たので,その成績をまとめて報告する。
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