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吾科領域に於ける局所持続麻酔剤の効果について(続報)—扁剔後ロンカイン使用者の食餌摂取其他について
赤池 清美
1
,
堀 悦明
1
,
渡辺 一夫
1
1都南病院耳鼻咽喉科
pp.51-53
発行日 1957年1月20日
Published Date 1957/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201721
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緒言
扁剔は吾々専門医により日常最も多く取扱われている手術であるが被術者の年齢が比較的幼年者に多い事,手術創が口腔,鼻咽腔,咽頭にかけて存在する為に手術後の食餌摂取,栄養補給と云う点に関しては他の手術に於ける以上に困難で,食餌摂取不充分に基く体力消耗が手術侵襲に依るそれを上廻り,各種術後不快症状の因を做す事が非常に多いと兵等は強調されている。私達は近時術後疼痛緩解の目的で作られた局所持続麻酔剤ロンカイン(以下ロンカインと略)を用い術後疼痛に相当の効果を挙げる事が出来たので果してその疼痛緩解によりどの様に食餌摂取状態に影響を及ぼすかを調査し併せて兵等の報告との比較を行い報告し諸賢の御批判を仰ぎ度い。
AKAIKE and associates report the result in use of roncaine in 20 patients as postopera-tive care for tonsillectomy. The ability with which patients may partake of food the eve-ning of the operation, the pattern of fever reaction and the manner in which pain may be alleviated are discussed.
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