特集 副鼻腔炎の病理と治療
慢性副鼻腔炎と精神機能との関係
市原 正雄
1,2
1昭和医科大学耳鼻咽喉科教室
2国立千葉病院耳鼻咽喉科
pp.1067-1077
発行日 1956年12月25日
Published Date 1956/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201702
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序言
慢性副鼻腔炎が頭重,注意力散漫,記憶力減退等の所謂鼻性注意不能症を来す事は古くより唱えられ,1887年GuyeがAprosexia nasalisを提唱して以来,本疾患が精神機能に障碍を来す事は諸氏の記載するところであるが,この方面の業績は比較的少なく,本邦に於いては僅に鈴木,平林,早川氏等の報告を見るに過ぎない。
茲で,本疾患と精神機能との関係を自家実験成績を中心に述べてみたいと思う。
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