特集 副鼻腔炎診療は変わったか?
最新の疾患別マネジメント
慢性副鼻腔炎
齋藤 孝博
1
,
都築 建三
1
Takahiro Saito
1
,
Kenzo Tsuzuki
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
慢性副鼻腔炎
,
ESS
Keyword:
慢性副鼻腔炎
,
ESS
pp.157-162
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000462
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はじめに
ウイルスなどの病原体が鼻腔内に侵入すると,鼻粘膜が腫脹して鼻炎(rhinitis)が生じ,進行すると副鼻腔排泄路が狭窄~閉塞して副鼻腔炎(sinusitis)が起きる。鼻炎と副鼻腔炎は併発することから,鼻副鼻腔炎(rhinosinusitis:RS)と呼ばれる1,2)。感染経路は経鼻腔の他に経上顎歯根(歯性上顎洞炎)がある。鼻副鼻腔炎は,発症から4週間以内は急性(acute RS:ARS),4週間~3カ月以内は亜急性,3カ月以上遷延すると慢性鼻副鼻腔炎(chronic RS:CRS)と定義される3)。本稿では,CRSの病態と診療マネジメントについて述べる。
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