Japanese
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特集 抗菌薬を使いこなす
《鼻・副鼻腔領域》
慢性鼻副鼻腔炎
Chronic rhinosinusitis
都築 建三
1
,
橋本 健吾
1
Kenzo Tsuzuki
1
,
Kengo Hashimoto
1
1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.419-426
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201320
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POINT
●好酸球性副鼻腔炎(ECRS)は新たな診断基準が提唱され,2015年に厚生労働省指定難病となり,患者数も1990年代後半から増加傾向にある。
●MRSA(25.9%),H. influenzae(66.0%),M. catarrhalis(96.4%)の耐性株が増加している。
●慢性副鼻腔炎に対しては耐性菌に留意しながらマクロライド系抗菌薬を投与し,慢性副鼻腔炎急性増悪に対してはキノロン系抗菌薬を選択する。
●ECRS診断基準に従いnon-ECRSとECRSを判断し,それぞれ適切に薬物治療(抗菌薬およびステロイド薬),外科的治療(ESS)を組み合わせる。
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