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西端教授えのお答え—我々の聴力改善手術について
仁保 正次
1
,
仁保 三四次
1
,
安田 和秀
1
1横浜鏡友会
pp.621-624
発行日 1956年9月20日
Published Date 1956/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201636
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冒頭に色々御親切な御注意を戴き,又西端教授の疑義に対する答を誌上に発表する機会を与えて下さつた御好意を深謝致しますと共に,論文の語句其他に御不快をお与えするかも知れぬ事を御容赦願い上げます。
我々の考えと従来の耳科学の習慣との大なる相違は骨組織の炎症に関与する態度であります。炎症の定義にも色々ありますが,我々が習つた発赤,疼痛,腫脹より,最新なるものはMenkinの「新しい炎症の概念」(林秀雄氏訳)迄あります。Menkinに依りますと脊椎動物にみられる炎症は刺戟物によつてひきおこされた強い細胞傷害の具体的表現である。炎症局所に現われる色々の錯綜した変化は炎症反応という名で一括されている云々,であります。
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