特集 難聽研究の進歩
伝音感音障碍の鑑別診断法
恩地 豊
1,2
1医歯大耳鼻科
2横浜掖済会病院
pp.601-608
発行日 1952年12月20日
Published Date 1952/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200808
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ここで述べる鑑別診断法はオーヂオメーターを使用して病変の所在即ち中耳性,内耳性,中枢性を決定する聽力検査法である。異なる病因に対して全く同じオーヂオグラムを得ることが多いから,オーヂオグラムのみから病因を推定することは成功しない場合が多いが,障碍の所在を発見する鑑別診断法は最近非常に発達して来た。このような鑑別診断法の原理と応用に就て述べようと思う。
先づ検査は防音室内で行われ,非検耳は雑音にて遮蔽され,(耳鼻咽喉科24巻7号5頁参照)検耳の正確なオーヂオグラムが得られたと仮定して述べることにする。
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