今月の主題 聴覚障害とその診断
各論
伝音難聴と聴覚検査
飯野 ゆき子
1
Yukiko IINO
1
1帝京大学医学部耳鼻咽喉科
キーワード:
中耳
,
インピーダンスの整合
,
気骨導差
Keyword:
中耳
,
インピーダンスの整合
,
気骨導差
pp.1105-1110
発行日 2003年10月15日
Published Date 2003/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100986
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〔SUMMARY〕 伝音難聴は外耳道や中耳の障害によって引き起こされる難聴である.中耳は音エネルギーを空気中から内耳に効率よく伝播させるインピーダンス整合機構を有する.外耳・中耳疾患で鼓膜や耳小骨などに病的変化で,種々の程度の気骨導差が生じる.伝音難聴は手術や治療によってその難聴が改善する可能性が高い.その診断に際しては鼓膜所見,画像所見に加え,純音聴力検査,語音聴力検査,インピーダンスオージオメトリー,聴性脳幹反応などの聴覚検査が非常に重要な役割を担っている.
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