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Espundiaの1例
福武 博重
1
1岡山大学医学部耳鼻咽喉科教室
pp.559-561
発行日 1952年12月20日
Published Date 1952/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200798
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緒言
Espundiaは南米各地に於て見られるが,就中新開地にして作業に従事して居る人,又作業に従事した経歴を有する人に最も多く見られる一種の風土病である。此の疾患は土人間には古くより知られて居たが,医学上一種の独立した疾患として認められたのは1911年Escomelの報告以来であり,其の翌年Laveran, Nattan-LarierによりLeischmaniaが病原体である事が確かめられた。
我が国に於て本疾患を見る機会は極めて尠く,1919年土肥・加藤の報告以来10数例の報告を見るのみである。
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